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AI曲×ボット再生で約800万ドル。有罪の男が「目に見える被害はない」と実刑回避を要求(米国初のAI楽曲ストリーミング詐欺の刑事事件)
Michael Smith被告の弁護側は2026年9月22日、ニューヨーク南地区連邦地裁(24 Cr. 504 (JGK))へ量刑意見書を提出し、保護観察を求めた。損害は「大海の一滴」で個別の perceptible harm は無いと主張。3月に通信詐欺共謀1件で有罪答弁、最高刑5年。ガイドライン46〜57か月、保護観察局は24か月。没収額8,091,843.64ドル。量刑期日は未定。量刑ではない。
量刑意見書は提出済み。判決ではない
Michael Smith被告の弁護側は2026年9月22日(火)、ニューヨーク南地区連邦地裁へ量刑意見書を提出した。事件番号はUnited States v. Michael Smith, No. 24 Cr. 504 (JGK)。Billboardが24日、Music Business WorldwideとDigital Music Newsが25日に報じた。求めるのは保護観察であり、収監ではない。量刑は出ていない。7月29日期日は経過し、公開記録上の新期日は無い。
弁護側の主張と、ガイドライン上の数字
意見書は、損害を数百万の作詞家・アーティストに分散した「tiny, immeasurable losses」だと書く。Billboard引用では、1本の再生が他者の取り分に与える影響は「バケツの一滴」ではなく「大海の一滴」であり、「個別のアーティストや作詞家に perceptible harm は無い」。前科なし、善行、家族への影響を情状とし、保護観察局の24か月勧告ですら避けるよう求めている。3月に通信詐欺共謀1件で有罪答弁。法定最高刑は5年。連邦量刑ガイドラインは46〜57か月。保護観察局の量刑前報告書は24か月。答弁の一環として没収額は8,091,843.64ドル。検察の量刑意見は未提出。
何が確定し、何が主張か
起訴側の整理(Billboard)では、2017年頃からSpotify、Amazon Music、Apple Music、YouTube Musicでボット再生を続け、当初は自作、のちにAI量産へ切り替えた。起訴は2024年9月の3件(各最大20年)、当初の被害主張は1,000万ドル超。MBWによれば、Smithは当時ボットが1日約661,440再生、年収約1,207,128ドルと見積もった。Mechanical Licensing Collectiveが機械複製料を留保した、とも。Jay Clayton検事は有罪答弁時、「偽の曲と聴き手でも、盗まれた数百万ドルは本物だ」と述べた。IFPIとRIAAは2月の寄稿で、配信の分配原資は有限だと書いた。各紙は、科刑が米国初のAI利用再生詐欺の量刑になると書く。判決ではない。
制作者が分けるべき点
YouTube/ゲーム/配信向けにAI曲を出す側で動いたのは、「AI生成そのものが違法」ではなく、「人工再生で分配原資を抜く行為が刑事事件になり、量刑意見が公開された」ことだ。法的助言ではない。
- 配信:ボット的な再生や高頻度アップロードは、DSPと配信会社の不正フラグ対象になり得る。自曲の統計が不自然なら、配信会社のフラグ画面を先に見る。
- 収益:プロレイトでは他人の偽再生が自曲の取り分を削る、というのが権利者側の論理。弁護側は個別には感知不能だと主張。どちらも量刑前の主張であり、確定した被害認定ではない。
- クレジット/モデル:起訴は無名のAI音楽会社CEOとの共同を主張。BillboardはBoomy創業者Alex Mitchellの共作登録に触れるが、Mitchellは起訴されておらず、当時正当な取引先だと述べている。ツール名をクリア証明にしない。
出典
量刑意見書の文言はBillboard(9月24日、書面入手)。MBW(9月25日)とDMN(9月25日)が補強。没収額と事件番号はMBW。DMNの「wire fraud」「restitution」は、MBW/Billboardの conspiracy to commit wire fraud と forfeiture と食い違うため後者を採用。クリック可能なURLは末尾。
Source: Billboard