記事一覧
AI学習のフェアユース主張が控訴審で退けられた(AI音楽クリエイターの学習利用)。対象は法律検索AIで、音楽生成訴訟の勝敗ではない

ニュース

AI学習のフェアユース主張が控訴審で退けられた(AI音楽クリエイターの学習利用)。対象は法律検索AIで、音楽生成訴訟の勝敗ではない

2026年9月29日、米第3巡回区控訴裁(No. 25-2153)はThomson Reuters/West Publishing対ROSS Intelligenceのデラウェア地裁2025年2月11日命令をAFFIRMED。費用は控訴人負担。意見は封印。対象は非生成の法律検索AI。Suno/Udio等の音楽生成フェアユースは本件で未決。

何が起きたか

2026年9月29日、米第3巡回区控訴裁(No. 25-2153)は、Thomson Reuters Enterprise Centre GmbH/West Publishing Corp.対ROSS Intelligence Inc.について、デラウェア地裁の2025年2月11日命令をAFFIRMEDした。費用は控訴人負担。意見本文は封印。二次報道は約32頁・precedentialとする。

何が変わったか

地裁(Bibas判事指定、D. Del. 1:20-cv-00613)は2025年2月11日、ROSSがWestlawヘッドノート由来素材で競合する法律検索AIを学習させた利用をフェアユースと認めなかった。控訴審は理由非公開のまま結論を維持。業界報道は「学習フェアユースの控訴審初affirm」と書く。RIAA/NMPAはamicus。ROSSは非生成の法律検索で、Bibasは2025年判断で対象が非生成AIだと注記している。

誰の何の実務に効くか

効くのは学習利用の可否と、ライセンス交渉の空気感。本件は法律検索の競合ツールであり、Suno/Udio等の生成AI音楽のフェアユースは未決。権利者は控訴審維持を引用しうるが、音楽生成の勝敗ではない。案件フォルダに「学習根拠=許諾前提かフェアユース主張か」を残す対象になる。

今日からやること

進行中の生成案件ごとに、学習根拠がライセンス契約かフェアユース主張かを1行メモし、本件を「音楽生成の勝敗」として引用しない。

出典

一次は控訴裁Judgment PDF(2026-09-29)。二次はMBWとCopyright Lately。クリック可能なURLは末尾。

Source: U.S. Court of Appeals for the Third Circuit